こんにちは紫乃です。
今回は2024年9月から12月まで行われた「LiSA LiVE is Smile Always~COCKTAiL PARTY~」のセトリをライブレポ風に考察していきます。
LiSAのセトリ考察は「LiVE is Smile Always~i SCREAM~」に引き続きとなるのですが、今回もLiSAがこだわりにこだわったセトリが組まれていたようです。
セトリ考察
このツアーはSWEETとSOURということで分かりやすくテーマが分かれていたと思うのですが、曲のどんなところがテーマに沿っていたかを分析します。
LiSAもMCで話していましたが、SWEETは前向きで幸せな気持ちだったり、ドロドロなほど甘かったり、SOURは酸っぱかったり、苦かったり、刺激的だったりといったイメージなんじゃないかと考えています。
またツアー全体のテーマについても触れているので、是非最後までお読み頂けると嬉しいです。
SWEET日程とSOUR日程でそれぞれセトリは共通です。
SWEET前半戦
1.Rally Go Round
2.Hi FiVE!
3.妄想コントローラー
4.MAKE A MiRACLE
5.sweet friendship
6.蜜
7.DOCTOR
8.Bad Sweet Trap
9.わがままケット・シー
~SWEETメドレー~
10.赤い罠(who loves it?)
11.KiSS me PARADOX
12.土曜日のわたしたちは
13.夕景イエスタデイ
14.リングアベル
15.Crow Song
16.LiVE DiVE MHz!!
17.だってアタシのヒーロー。
SWEETはポジティブ全開な応援歌「Rally Go Round」で一気にハイテンションなスタートでしたね。
続く「Hi FiVE!」は5周年のお祝い曲ということでPVもパーティー感があり、今回のカクテルパーティーにも合っていたのではないでしょうか。
余談ですが私も結婚式の時に乾杯でHi FiVE!を流したので、パーティーでの乾杯イメージがある楽曲です。
MCと乾杯を終え、3曲目は「妄想コントローラー」です。
もどかしい恋心を歌った曲ですが、最後は前向きな歌詞で全体的にポップな雰囲気となっています。
傍に居る 今この瞬間が 何よりの証拠
感じてるよ その想い あぁ聞こえてるよ
少しずつ そう近づいて 何度もまたね「so long」
しかたない そう思うけど また会えるから
『まぁいっかっ』
4曲目は新曲「MAKE A MiRACLE」。
未来へ進んでいくエネルギーを感じる楽曲です。
今後ライブ定番曲になる可能性を感じました。
一転しっとりした雰囲気になり、LiSAのピアニカと共に歌われたのが「sweet friendship」です。
SWEETが曲名に入っている楽曲の1つなのですが、しばらく聴いていなかったので完全に想定外でした。
歌詞では友情と恋の狭間の甘酸っぱさが描かれています。
そしてここからはドロドロな大人の甘さが魅力の曲たちが続くターンです。
6曲目になる「蜜」はSWEETのセトリには欠かせないと予想していました。
甘く甘い蜜、甘く甘い夢なんてワードが出てくる歌詞で、胸焼けしそうなほどひたすらに甘いです。
そして選ばれし1人がステージ上で神ファンサを受ける「DOCTOR」がやってきます。
ライブでは盛り上がる定番曲ですが、甘蜜の闇という歌詞もある通り恋に堕ちていく甘さを持っている曲です。
8曲目はジャズアレンジが施された「Bad Sweet Trap」。
こちらも曲目にSWEETが入っているので予想はしていたのですが、アレンジがお洒落で最高でした。
原曲がアップテンポなので、BPMが下がるとよりセクシーさが増したように感じましたね。
同じ曲でも、異なる側面で違う楽しみ方を教えてくれるLiSAはさすがだと思わされました。
さらに歌詞にはツアータイトルのカクテル要素が含まれています。
グラスに注ぐオトナフレイバー
全部飲み干して 即 stand-by
大人ゾーンのラストは「わがままケット・シー」。
この曲も実はCメロで「Loveless so sweet」という歌詞が入っているSWEET曲なんです。
改めて歌詞を見るまで気付きませんでした・・・
さてここからはSWEETメドレーに入ります。
「赤い罠」の1フレーズから始まるのには痺れました。
こんなにSWEETにぴったりな幕開けないですよね?
それでもアナタに惹かれてしまった
物語の歯車は止められない sweetest show!
まずは幸せな恋に憧れる「KiSS me PARADOX」。
続いてSWEETの日程は福岡以外土曜日ということで「土曜日のわたしたちは」。
またまた余談ですがこれも土曜日の結婚式で流したので、LiSAと考えていることが一緒でちょっと嬉しくなっちゃいました。
そして「夕景イエスタデイ」はよくシャッフル再生で流れてくるのですが、まさか生で聴けると思いませんでしたね。
祝福の気持ちが込められた「リングアベル」に続き、「Crow Song」「LiVE DiVE MHz!!」とカクテルパーティーらしいなんでもアリのごちゃまぜセトリになって来ました。
いつもライブでは歌わないLiSA名義以外の曲たちが聴けたのは贅沢でしたね!
SWEETメドレーの最後は、今年完結した僕のヒーローアカデミアのアニメEDでもあった「だってアタシのヒーロー。」で爽やかに締めです。
SOUR前半戦
1.ADAMAS
2.Catch the Moment
3.エスケープゲーム
4.オレンジサイダー
5.ハルシネイト
6.Empty MERMAiD
7.GL
8.洗脳
9.虚無
~SOURメドレー~
10.She
11.oath sign
12.traumerei
13.ナミダ流星群
14.再会
15.from the edge
16.Day Game
17.No More Time Machine
SOURの一発目はなんと「ADAMAS」!
後半のクライマックスで歌われることが多い曲なので、一気に会場の温度が上がった気がしました。
歌詞には苦渋の闇と業の渦の中、悲しみ、ヘドロの道など、苦しさや苦さを感じさせるワードが並ぶ曲でもあります。
2曲目は久しぶりの「Catch the Moment」。
そっと吐き出すため息を吸い込んだ
後悔は 苦い味残して
苦い味という言葉からSOURっぽさを感じますね。
その後MCと乾杯の後「エスケープゲーム」が始まります。
ライブではオレンジVSブルーで対決をする楽しい曲でしたが、実は歌詞では孤独や焦りについて歌っています。
4曲目は「オレンジサイダー」。
この曲はテーマカラー的にもSWEETの方で来ると思っていたのですが、まさかのSOURのセトリでした。
歌詞を見返してみると甘酸っぱい片思いの歌で、叶わないwishという言葉も出てくる通り恋の苦さや切なさを含んだストーリーになっています。
オレンジのイメージではなく、歌詞の背景を大切にした結果SOURのセトリに組み込まれたのではないかと考えました。
そしてここでで苦しさや葛藤を孕んだ「ハルシネイト」、6曲目「Empty MERMAiD」と続きます。
「Empty MERMAiD」のイントロが流れたときはテンションが上がりすぎて叫んだ記憶があります笑
SOURで来るかもとは思っていたのですが久しぶりだったので・・・。
空っぽな人魚という曲名もありSOURです。
さてここで神ファンサタイムとなりますが、SOURは刺激的な「GL」でしたね。
LiSAとダンサーズもアラビアンな衣装での登場です。
LADYBUGのアルバムの中でも好きな曲だったので、早々にまたライブで聴くことができて良かった一曲でした。
続く2024年の新曲「洗脳」もソリッドなロックでカッコよかったですね。
その後大きな満月を背に紡がれたのはアレンジバージョンの「虚無」。
ずっと生歌で聴いてみたかった曲なのでこちらも大歓喜だったのを覚えています。
夜道で一人歌い上げる様子が歌詞の世界観にぴったりでした。
しかもこの曲はSOURのカクテル曲なんです。
また一つ 嘘が増えた夜は
罪の意識と口答えを カクテルにして飲み干す
この歌詞のところでLiSAがカクテルを飲み干すパフォーマンスをしていたのもまた良かったですね。
お待ちかね、ここからはSOURメドレーに入ります。
SOURメドレーの冒頭は「She」の1フレーズから始まります。
デタラメが充満してる
酔いそうだよ 限界だよ ココロはバラバラ
SOURというフレーズが入っている曲はなかったようでしたが、「酔いそう」という歌詞が入っているこの曲を選び出したLiSAが最高すぎます。
ライブでは1フレーズでしたが、【She is damn PARASiTE=彼女は忌々しい寄生虫】なんて歌詞もあり過激なSOUR曲です。
その直後はいきなり「oath sign」「traumerei」と久しぶりのヒット曲たちが続きましたね!
どちらも悲しみや痛みを抱いて進む姿を描いた楽曲になっています。
この後には「ナミダ流星群」が続くのですが、SOURでは月や夜空が似合う曲たちが多いように感じます。
メドレー中盤からは「再会」「from the edge」「Day Game」とLiSAがコラボレーションした楽曲たちが並びます。
特に「再会」と「from the edge」は雪や冬という言葉が歌詞に出てくるので、12月までのツアーに相応しいという意味でも選ばれたのかもしれません。
再会はのなたんとのハモりが綺麗で贅沢な一曲を味わえた気分でした。
そしてSOURメドレーの最後は「No More Time Machine」。
エモーショナルな歌詞とメロディーで余韻を残します。
後半戦
18.ブラックボックス
19.ROCK-mode'18
20.Rising Hope(SWEET)/Shouted Serenade(SOUR)
21.QUEEN
22.RUNAWAY
23.say my name の片思い
24.一斉ノ喝采
25.拝啓、わたしへ
~アンコール~
26.シルシ
27.紅蓮華
メドレー後の後半戦のセトリはSWEETとSOURでほぼ共通となっています。
(急にセトリ考察とは関係ない感想ですが、夏フェス以降のセトリや追加の振付などからsay my nameをTikTokで流行らせようとしてるんじゃと思っているので早く誰かバズらせてほしいです。)
さて今回のカクテルパーティーですが、酸い(SOUR)も甘い(SWEET)も味わい尽くすというのがテーマなのではと予想しています。
「QUEEN」や新たなジュリ扇曲となった「RUNAWAY」では、歌詞にそのテーマを感じさせるフレーズがあります。
愛もヘイトもそう無礼講
QUEEN
どうせ飲み込めば栄養
再スタートって恥じらい? もう大の大人
RUNAWAY
酸いも甘いも経験済
そして「拝啓、わたしへ」はLiSAの生き方を体現したような曲。
酸いも甘いも味わい尽くして生きてきたLiSAの曲です。
アンコール前のラストに歌われているのもあり、実はこのツアーを通してのテーマソングみたいなものなんじゃないかと思っています。
また、ライブ冒頭の映像は女の子が大人の女性に成長したことを表すような内容だったかと思うのですが、2024年4月に行われたライブ「i SCREAM」から地続きで繋がった物語になっているではないでしょうか。
アイスクリームから大人の飲み物カクテルへ。
シンガーに憧れた女の子が酸いも甘いも経験して大人になったよ、ということを表現したかったのではないかと考えました。
さらに、騒がしい中でも大切なことは聞こえてくるという”カクテルパーティー効果”についても触れさせてください。
LiSAはツアーが始まる前からこの意味について伝えていたのですが(LiSA LiVE is Smile Always~COCKTAiL PARTY~[SWEET&SOUR]より)、LiSAにとって大切な宝物のような楽曲がアンコールの曲になっていたのではと思っています。
ボクとキミが生きた軌跡を歌った「シルシ」、LiSAの知名度を跳ね上げたきっかけの「紅蓮華」。
13年経って大人になっても、大切な物は守り続けていたいという気持ちが込められているのではないでしょうか。
人は変わっていくけれど変わらないものもある、「シルシ」を歌うことにそんなメッセージが込められているとしたらもう言葉になりません。
〈参考:このインタビューからLiSAの「シルシ」に対する思いを知る事が出来ました〉
<インタビュー>LiSA 全国アリーナツアーで決めた“戦い続ける”覚悟――今だから持つ自信と不安、そして至った新曲「QUEEN」 | Special | Billboard JAPAN
終わりに
2DAYSでセトリがガラッと変わり、かつメドレー有りで曲数も多いライブを各地ツアーで走り切ったLiSAの強さを思い知りました。
ロックヒロインからクイーンにレベルアップした最強のLiSAを見せつけられたようなツアーでしたね。
セトリも全楽曲の曲名と歌詞を見直して組んだんじゃないかと思う内容でした。
アルバム曲もカップリング曲もぜーんぶ大事にしているLiSAが大好きだと改めて感じます。
LiSAが伝えたくて詰め込んだこと全部受け取りたい、そんな風に考えていても毎度こだわりに脱帽です。
次は2025年のワクワクに期待しかしてません!
コメント