LiSA LiVE is Smile Always ~i SCREAM~ セトリ考察

アーティスト

今回は2024年4/19・20に日本武道館にて行われたライブ、LiSAの超大作「LiVE is Smile Always ~i SCREAM~」のセトリを考察しました。

LiSAは世界観を作り上げるのが上手いので、彼女のコンセプトがあるライブが好きです(2016年のthe SUN・the MOON@横アリなど)。

LiSAワールドが存分に表現されつつ13周年のお祝いに相応しい内容になっていたかと思いますので、ライブレポ形式で感想を交えつつ振り返っていきたいと思います。

 

セトリ考察

冒頭

今回のセトリはコロナ禍やLiSA自身のキャリアを重ね合わせたセトリになっているのではないかと考えました。

オープニングで「LiTTLE DEViL PARADE」のイントロを歌った女の子はちびLiSAと呼ばれていましたが、その名の通りこれまでのLiSAを象徴していたのかもしれません。

ココロの泣いてる声が聴こえる?
時に寂しくて 時に嬉しくて
スタート 独りぼっちでも 僕らしくいこう リトルデビルパレード

この歌詞通りに彼女はどんな時も自分らしく必死に生きてきたのだと思います。

前半はそんな彼女の思いを代弁するかのような、叫びたいけど叫べない、抑圧された本当の気持ちを描いた曲が並んでいたように感じました。

また孤独さを滲ませる曲も多くなっています。

それに加えコロナ禍で叫ぶことを禁じられた世界=NO SCREAMの世界を重ねて世界観が作られていたのではないでしょうか。

 

NO SCREAMの世界

1曲目は「LOSER~希望と未来に無縁のカタルシス~」。

高台に座し俯瞰するように歌う姿はまるで魔王のようで、どこか棘のある貫禄を感じさせました。

武道館の魔物を表現したのでしょうか。

沖縄での幼少期やバンド活動、上京後のオーディションの日々からデビューして初めての武道館まで、彼女は色々な経験をしてきました。

それらを経て最初は自分がLOSER(敗者)だと思っていた為に、この曲を始まりの1曲目に選んだのかもしれません。

歯を食いしばるような日々の中でも生き残ってやるという決死の覚悟が歌われた曲でした。

続いてラスボスが登場するかのようなイントロと共にステージに降りてきたLiSA。

ライブに欠かせない「ROCK-mode’18」で一気に会場が盛り上がります。

3曲目の「ANTIHERO」もアンダーグラウンドな雰囲気を引き継ぎ、荒廃したNO SCREAMの世界観を作るのに一役買っていました。

 

お次はアイスクリーム屋さんまでドライブということで「confidence driver」。

13周年の道のり『ルート13』とドライブが関連している上、間奏でNO SCREAMタイムがあるので今回のコンセプトにぴったりの曲でしたね。

アイスがどんどん積み重なる映像の後は「リスキー」。

LiSAはギターを掻き鳴らし、少し毒のある女の子の情念を歌い上げます。

この曲久しぶりに聞きたかったので歌ってくれて嬉しかったです。

続く「覚醒屋」はアイスクリーム屋さんと掛けているんでしょうか。

コーレスとジャンプが楽しいのはもちろん、歌詞の「それだけ?」をLiSAが「それだけーーーー???」と煽るように言うもんだからかなり乗せられちゃいました。

そして待ってました「L.Miranic」!!

ライブ定番曲でしたが確かコロナ禍の間ずっと歌ってなかったので、今回こそは絶対歌ってくれると信じてました。

こちらも女の子が心の奥底に抱えた爆弾みたいな気持ちを歌った歌詞になっています。

 

場面転換し、NO SCREAMの世界を取り締まるダンサー扮する警備員たちがステージを巡回しています。

その間から拡声器を携えLiSAが登場。8曲目の「PROPAGANDA」に移ります。

この曲名は特定の考えを信じ込ませる宣伝活動という意味ですが、世間から押し付けられた意見ではなく自分自身で見つけろという強いメッセージのある楽曲です。

Find out by yourself!
Find out by yourself!
Find out by yourself!
Find out by yourself!

ライブでは叫んではいけない世界という設定でしたが、コロナ禍を経験したことで他人事ではないように感じた一幕でした。

一転しっとりした雰囲気になったところで、絡まって溺れていくかのような恋情が描かれた「愛錠」が歌われます。

ピアノや椅子を用いたパフォーマンスは思わず見入っちゃいますよね。

聴きごたえ見応えたっぷりな中でも特に、Cメロの「今ここに貴方を感じられるカギ」のロングトーンは圧巻で何回でも聴きたいくらいです。

 

ダンサー扮する住人自身がNO SCREAMの看板を壊したことで世界が解放され、ここからは明るくポップなダンスメドレーに入ります。

コロナ禍を抜け、叫べる世界となった幕開けと重ねているのかもしれません。

「ノンノン」「エレクトリリカル」「WiLD CANDY」「スパイシーワールド」からの「Rally Go Round」という新旧ダンス曲の豪華盛りでしたね。

 

「I’m a Rock star」

今回のライブで一番エモかったのはやはり「I’m a Rock star」です。

LiSAが涙ぐんでいるのを見て、1回目の武道館のことを思い出したんだろうかなどと想像してしまいました。

ロックヒロインと呼ばれ、様々な記録や賞を受賞し、10回武道館に立ってやっと心の底から「I’m a Rock star」と言えるようになったのかもしれないなと思ったらこちらも泣きそうになりました。

誰かの希望に あたしもなれたら
歌いたい 今日の日の歌を

『i SCREAM』の『 i 』には色んな意味があるとLiSAは話していましたが、I (自分自身)を叫べるようになったということをこの曲で伝えたかったのではないかと感じました。

また『 I(アイ)を宇宙のどこまでも』という歌詞もありますが、『愛と思いやりを大切に』の愛ももちろん大事な『 i 』です。LiSAの『 i 』でもありますしね。

「I’m a Rock star」をターニングポイントに、後半戦は”みんな”との曲になっていきます。

まずはちびLiSAが再び登場し「LiTTLE DEViL PARADE」の始まりです。

最初は独りだったかもしれませんが、LiSAとして旅を続けるうちに、いつの間にかパレードが出来るほど仲間が増えていったということを表現しているのかもしれません。

続く「一斉ノ喝采」もLiSAッ子の歓声が入って初めて完成する曲です。

一気に会場のボルテージも上がり「REALiZE」。

ここまでの流れは自分自身として生きる大切さを歌った曲たちが並びました。

そしてこれも聴きたかった「Psychedelic Drive」!!

confidence driverに続くドライブ曲です。

これも生で聴くのは久々だった気がします。

やっぱりCメロのジュリ扇タイムは癖になっちゃいますね。

 

新曲は”僕ら”の曲

ここに来て遂に「Shouted Serenade」のお披露目です。

新曲の歌詞は”僕ら”の曲。僕(LiSA)とキミ(LiSAッ子)の歌なんじゃないでしょうか。

歌え 僕らだけが掴めるserenade

キミと生き続けるこの世界 幸せにしなくちゃ
一人じゃ望まなかったことばかり 

叫ぶようなserenade
キミと作るその未来まで

『こんなにすごい未来は想像してませんでした』

LiSAがこう語るのを何回も聞いたことがあります。

一人じゃ想像出来なかった未来も、ファンであるLiSAッ子達がいたから掴めたしこれからも作っていける。

そんなLiSAの思いを受け取った気持ちです。

 

ラストスパート、「ADAMAS」で声を枯らして最後は「Hi FiVE!」です。

Hi FiVE!は5周年の曲なのでお祝い感がありますね。

個人的にも思い入れのある曲なので今回聴けて良かったです。

 

アンコール

フロアからの大きなLiSAコールの後、アンコール1曲目は「HELLO WORLD」。

なんとピアノ弾き語りでしたね。

これまではピアニカまでだったのできっとかなり練習したんだろうなと想像されます。

お次は雰囲気がガラッと変わり、明るい「halo-halo」に乗って会場全体で愛を叫びます。

ライブタイトルがアイスクリームと聞いて真っ先にこの曲が思い浮かんだので、やっぱり入れ込んできてくれたなと思ってました。

そして本当のラストは「Riging Hope」。

新曲を披露したからにはRiging Hopeも歌わない訳がないと思っていたら最後に残していたようです。

「僕は要らない まだ見たい未来があるから」

盛り上がる曲というイメージが強かったのですが、まだまだキミと未来を創っていけるという歌詞の曲なんですね。

実はこの曲も僕とキミの曲で、「握ったメッセージ」だけでなくここもShouted Serenadeとの共通点になっています。

ライブの最後に未来への期待が込められた曲を持ってくるのもさすがだなと感じました。

 

終わりに

パレードも喝采もハイタッチも1人では出来ません。

みんながいるから出来る曲だよというLiSAの言葉が聞こえてくるようなセトリだと感じました。

13年経って僕から僕らに。一人からみんなに。

そんなLiSA自身の変化が物語として表現されていたのかもしれません。

また昔のカップリング曲やアルバム曲も盛り沢山のセトリでしたが、これはLiSAがLiSAッ子の力を信じていたからこそ組めたセトリなんだろうなと思っています。

だからこそライブ中もそれに応えたいと思っていたし、知らない曲が多かったと思った人もこれを機に聞いてみて欲しいなと感じました。その方が絶対楽しいので。

ここまで私たちの為にワクワクを作り込んで考え続けてくれているLiSAにこれからも全力で応えていきたいなと思った2日間でした。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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