花言葉と振り返る「ちはやふる」4記事目です。
ちはやふるの物語も後半戦入ります。
早速コミックス表紙の花と花言葉と共に物語を振り返っていきたいと思います。
花言葉紹介
31巻
31巻は「ポピー」と新・太一の2人です。
袴姿で、試合中のような真剣な表情が映える表紙ですね。
ポピーの花言葉は「思いやり」「いたわり」
全国大会団体戦準決勝。
瑞沢高校は富士崎高校に敗れ、団体戦全国大会連覇の夢は潰えてしまいます。
悔しさに沈む面々でしたが、続く3位決定戦では新率いる藤岡東高校との対戦です。
そこでは千早と新の対戦カードが。
一方大阪でテレビ撮影に参加していた太一ですが、千早と新が戦うということを知り近江神宮へ。
瑞沢のキャプテンとして序盤から鋭い強さを見せた千早が新に勝利し、瑞沢5勝という結果で試合は終了します。
今回のポピーの花言葉からは、東京都予選の後机くん・肉まんくんが太一とカラオケに行って彼を元気付けたシーンが思い起こされました。
32巻
今回の表紙はかなちゃん・机くん・肉まんくんと「鈴蘭」の花です。
3年生最後の高校選手権ということでの人選かもしれませんね。
かなちゃんの髪飾りが鈴蘭になっているのも可愛いです。
そんな鈴蘭の花言葉は「幸福が再び訪れる」「仲直り」
太一と瑞沢かるた部メンバーが再会したことでまた幸せが訪れることになるとしたら嬉しいですね。
高校選手権全国大会、団体戦優勝は運命戦を制したヒョロ君の勝利により北央学園に決定しました。
団体戦の後は息つく暇もなく個人戦が始まります。
新が千早に負けたことを知り闘志を燃やす詩暢。
確かな実力を付け万全な状態で詩暢に臨んだ千早でしたが、7枚差で惜しくも敗れます。
そして2人は今度こそクイーン戦で戦うという約束を交わしたのでした。
33巻
33巻は新と「栗」で渋めの表紙ですね。
栗にも花言葉があるようで「私に対して公平であれ」という言葉のようです。
高校選手権全国大会個人戦。
A級準決勝は新VS肉まんくん、詩暢VS理音の対戦カードです。
幼少期からの悔しい思いで食らいつく肉まんくんですが、結果は新の勝利となります。
自分の3年間はなんだったのかと涙する肉まんくんに、千早が「肉まんくんの毎日は瑞沢を強くしてくれる毎日だった」という言葉をかけた場面は良いシーンだなと思いました。
A級準決勝のもう一方は詩暢の勝利で、決勝戦は新VS詩暢の勝負です。
他の階級ではB級机くん、C級かなちゃん、D級菫ちゃんが決勝戦に残り、瑞沢高校のメンバーの健闘が感じられます。
決勝戦の最中新は団体戦での掛け声をかけるなど、千早・太一とかるたをした部屋のイメージから離れて更なる強さを目指します。
そしてA級は新が優勝、B級はヒョロ君・新の後輩の松林弟、C級はかなちゃん、D級は菫ちゃんが優勝です。
大会後なんと肉まんくんがかなちゃんに告白するのですが、それを遮って机くんが思いを告げます。
肉まんくんは自分の告白はうそだと言いましたが、きっとそんなことはないけれどかませ役を買って出たんだろうなと想像できますね。
これがきっかけともなり、千早は新の告白の返事として「かるたで世界一になりたい」という思いを伝えます。
それに対して新は、かるたで重なった道の先で気持ちを聞かせてほしいと答えて再会を誓い合います。
詩暢も周りの人々に影響を受け、明星会に顔を出すと決めました。
栗の花言葉についてですが、栗は高さ15メートル以上の大木になり、国家でも人間でも大きくなると傲慢になるといったことを戒める意味から花言葉が付けられたようです。
この由来を知ると新や詩暢がより強さの高みを目指そうとしていることと似ているようにも思えます。
34巻
34巻の表紙は「たんぽぽ」と千早。
花言葉は「真心の愛」です。
高校選手権全国大会が終わり、3年生はかるたを一区切りして受験に集中する時期です。
娘の将来を心配する千早の母ですが、それは真心の愛から来るものなのでしょう。
クイーンになる夢を取るか受験を取るかに悩んでいた千早ですが、「やりたいことを思いっきりやるためにはやりたくないことも思いっきりやんなきゃいけないんだ」というかつての机くんの言葉を思い出し両立していく決意をします。
周防名人・詩暢が出演した番組を見たことをきっかけに、千早は周防名人から専任読手7人の読みのデータをもらうため東大かるた会を訪ねるのですが何故か須藤さんと試合をすることに。
その縁から須藤さんと読手講習会に参加したり北央の練習に参加したりするのですが、その中で彼が名人になり、将来かるた協会の会長になりたいと考えていることも知ります。
一方詩暢は明星会の練習に参加するものの温度感の違いを感じたり、テレビ出演でかるたの声が聞こえなくなってしまったり辛い展開が続きます。
しかし小さい頃の自分のように純粋にかるたが好きなこころちゃんと出会うことによって、一人で寂しく苦しかった気持ちを認めることが出来たのでした。
35巻
今回の表紙は「金木犀」と太一。
作中にも登場していた金木犀は名人・クイーン戦予選の時期10月中旬に咲いている花です。
花言葉は「陶酔」「誘惑」
まさにこの言葉のような戦いや立振る舞いをする太一が見どころの35巻です。
遂に千早が高校生で最後の名人・クイーン戦予選の始まりです。
千早の1戦目の相手は書道女子の速水さん。
足の爪が欠けていることで試合に集中できず押される千早でしたが、驚異の追い上げで逆転勝利します。
その中で読まれる札が浮いて見えるというのが千早の「聴こえる」だということが描かれます。
続く2回戦は富士崎高校顧問の桜沢先生ですが、こちらも千早の勝利です。
その一方で太一は周防名人から教わったかるたを試すように、相手を攪乱する戦い方や言動をしている様子。
勝利に執着せず周囲を翻弄するのを楽しむ姿はさながら悪役のようです。
36巻
36巻は千早とおにぎりを食べる理音、そして「稲」です。
お米が大好きな理音らしい表紙です。
そんな稲の花言葉は「神聖」
神聖な浦安の間で行われる名人・クイーン戦を目指す勝負から目が離せませんね。
名人・クイーン戦東日本予選 準決勝。
そこでは千早VS理音、太一VS須藤さんというライバル対決のような戦いが行われます。
さらに原田先生や田丸も勝ち残っています。
”負けたら競技かるたを辞める”という太一が持ちかけた賭けに乗ることにした須藤さんですが、”勝ったら競技かるたを一生やる”という条件を追加し試合が始まることとなりました。
千早と理音の戦いは厳しい聞き分けの勝負です。
練習していた戻り手も生かそうとする千早ですが、祖母譲りの理音のM音の聞き分けは圧倒的でした。
理音の祖母にずっと読手でいてほしいという欲が、勝つという強い気持ちに繋がったのです。
対する西日本予選では大石天狗堂に就職し、東から西の選手になった小石川くんと新の戦いです。
ポジティブモンスター小石川くんの流れに飲まれそうになる場面もあれど、千早や太一とかるたで重なる道を思い描き新が勝ち切りました。
劣勢だった千早と太一ですが、西日本代表が新だと知ったことで一気に気持ちが切り替わります。
37巻
37巻は新と「牡丹」ではないでしょうか。
堂々と咲き誇る牡丹の花で華やかな表紙になっていますね。
その花言葉は「風格」
永世名人の祖父を彷彿とさせる新のかるたが連想されます。
千早と太一、絶体絶命の名人・クイーン戦東日本予選 準決勝です。
崖っぷちの戦況でしたが、太一は須藤先輩にお手付きをさせ”ちはやぶる”でフィニッシュ、千早は連取を重ね運命戦の末勝利を勝ち取りました。
決勝戦は千早VS田丸、太一VS原田先生。
勝負を譲ろうとしていた太一と原田先生の試合前の対話は胸にじんと来るものがあります。
太一が35巻表紙にもなっている金木犀の香水を付けていたことを言い当てたり、新と千早のいるところに行きたいという彼の本音を引き出す原田先生は流石ですね。
結果、東日本の代表は千早と太一に決定します。
その後太一は自分の着物を仕立て、千早は猪熊さんと特訓をするのですが、専任読手7人の音声ファイルが机くんから送られてきたことで仲間の有難みに触れます。
新は大学推薦の面接がきっかけで、かるたを軸に社会の構造を変えたいという考えを持ちました。
そして遂に東西挑戦者決定戦の開幕です。
そこには髪を切って短髪になった太一の姿が―――
38巻
38巻は千早と金魚の艶やかな表紙です。
いつもと違う表情の千早にはドキッとしますね。
物語は名人位・クイーン位挑戦者決定戦の始まりです。
名人位は新VS太一、クイーン位は千早VS明星会の結川さんです。
1戦目、太一は子供のような素直さ・無邪気さで新を揺さぶります。
強くなった太一を邪魔だと思うようになる新は際どい取りを自分の取りと主張して勝ってしまいます。
クイーン位は感じが絶好調の千早が勝利です。
2戦目。1戦目最後の取りを後悔していた新ですが、運命戦になったら太一に譲るという約束をして気持ちを切り替えることが出来ました。
そこからは新も太一を倒したいライバルとして見るようになります。
一方千早は癖のある読手と聴こえすぎてしまう影響で、読みと嚙み合わずペースを崩します。
逆に左利きでスロースターターな結川さんは調子を上げてきました。
緊張が高まる試合の外では、クイーン戦が将来5番勝負になるという情報も。
39巻
39巻の表紙は名人位挑戦者決定戦らしく相対する新と太一、そして「花菖蒲」が描かれています。
花菖蒲の花言葉は「うれしい知らせ」「あなたを信じる」「信頼」です。
ライバルとして激しい戦いの中にいる2人ですが、土台にはお互いへの信頼が感じられます。
うれしい知らせが来るのは果たしてどちらでしょうか。
新と太一の戦いはお互い自陣の取りが続き拮抗しているかに思われましたが、周防名人の側で感じを磨いてきた太一も成長を見せつけます。
青春全部懸けてきた本当の強さで新に勝ちたいという思いには鳥肌が立ちますね。
千早と結川さんの戦いは、手元でしっかり音を聞く取り方でリズムを掴んだ千早が執念の勝利。
遂にクイーンへの挑戦権を得ます。
残るは名人位挑戦を懸けた戦いです。
自分の先生は原田先生だけということに気付いた太一は、流れを引き寄せる白波会仕込みの気迫で運命戦までこぎつけます。
そして運命戦になったら譲るという約束によって新が勝ちを譲り、太一はずっと勝てないと思っていた新に一勝することが出来たのです。
その後千早がクイーンになるという夢を叶えるのなら、一番近くでその瞬間を見たいという太一の本音がこぼれる場面もあります。
またクイーンへの挑戦者になれなかった結川さんは、詩暢がかるたのプロになる道を一緒に考えることを決めます。
40巻
今回の記事ラスト40巻は千早と詩暢の2人。
着物の柄に加え蝶が描かれていることで色鮮やかな表紙となっています。
名人位挑戦者決定戦最終3戦目。
しがみついて行こうとする太一ですが、安定した技術力の高さを持つ新には勝つことができませんでした。
邪魔して悪かったと呟く太一に、新が「かるたを一緒にしてくれてありがとう」と伝える場面は何度読んでも涙する名シーンだと思います。
「友達を 先生を 懸けるべき青春を この時間をくれたかるたが愛しかった」
全てを懸けた戦いを終えて太一がそう思うことができたのにはなにより感動しました。
そうして名人位・クイーン位への挑戦者は新と千早に決まり決定戦は幕を閉じます。
一方千早は詩暢が強さの高みという荒野に居る感覚を覚えます。
そして彼女を全力でぶつかることで助ける為、詩暢の提案に乗りクイーン戦5番勝負のお願いをすることになりました。
その後は永世クイーンの渡会さんや猪熊さんの助力を得て練習を重ねます。
また他のキャラクターにもそれぞれ転機がありました。
かなちゃんは自分の役割について考え大学の学部を考え直したり、新は新で大学の推薦合格が決まり、詩暢ちゃんはYouTubeを始めるなど新しい道が拓けていくようです。
まとめ
31巻から40巻まで振り返ってきましたがいかがでしたでしょうか。
千早たち最後の高校選手権団体戦から名人位・クイーン位挑戦者決定戦までが描かれていました。
手に汗握る戦いあり、涙なしには読めない名シーンありでかなりの盛り上がりでした。
次回41巻から50巻がとうとうラスト。
この千早たちの長い青春の物語が結末を迎えると思うと感極まりますね。
最後までお付き合い頂けますと嬉しいです。
〈参考サイト〉
ポピーの花言葉|色や種類別の意味や由来は?見頃の時期や花の特徴は?|🍀GreenSnap(グリーンスナップ)
【すずらんの花言葉】実は毒を持つ花に込められた意味を解説 – ローリエプレス (excite.co.jp)
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