雨が印象的な乙女ゲーム5作品

その他

梅雨の時期ですね。

今回は雨が効果的に使われているシーンのある乙女ゲーム5作品について紹介していきたいと思います。
つまり雨の日にやってほしいシナリオの乙女ゲームです!

雨の日が続くとどんよりとした気持ちになることもあると思いますが、そんな時だからこそ世界観に入り込める場合もありますよね。

また雨は情景描写としても使われるのでそこにも注目し、対象のルートについてまとめていこうと思います。

※物語の真相には触れませんが、一部展開・台詞バレありますのでご了承ください。

 

雨が印象的な乙女ゲーム5作品

Code:Realize~創世の姫君~【エイブラハム・ヴァン・ヘルシング】

最初に紹介するのは『Code:Realize~創世の姫君~』よりエイブラハム・ヴァン・ヘルシングのルートです。

全身に猛毒を持つヒロインのカルディアが旅をする中でヴァンに出会うのですが、彼はどこか人を寄せ付けないような雰囲気を持つキャラクターです。

彼のルートでは雨の中でのスチルが特に記憶に残っています。

突き放されてもヴァンのことを追いかけるヒロインのカルディアに対し、ヴァンの本音が漏れる重要なシーンでのスチルです。

このシーンでの雨は彼らの状況を表すと共に、ヴァンの本音を引き出しやすくさせるような役割を担っていると感じました。

公式サイトのギャラリーにも載っているスチルですので気になった方は覗いてみてください。

 

また、同じ作品内で研究者ヴィクター・フランケンシュタインのルートでも雨のスチルがあります。

フランの過去回想のスチルなのですが、彼の絶望した胸中を反映したかのような雨模様です。

 

黒蝶のサイケデリカ

続きまして『黒蝶のサイケデリカ』です。

黒蝶のサイケデリカは過去の記憶をなくしたキャラクターたちがある洋館に集められ、その中で物語が進行していきます。

この作品では特定のキャラクターのルートではなく物語の真相に関わる部分で雨が印象的です。

真相に関わる部分なので詳しくは書きませんが、公式サイトのストーリーには下記の記載があります。

深く深く墜ちていく中、聞こえるのは雨の音。
そして、何かの鳴き声。

思わず物語が気になってしまうフレーズですよね。

先が気になる上にしんどさもあるシナリオなので特に好きな作品の1つです。

OPでも雨に存在感があり、映像だけでなく曲名も「Bloody Rain」という徹底ぶりです。

 

吉原彼岸花【朔夜】

3つ目は『吉原彼岸花』より朔夜のルートです。

吉原の遊郭で最高位の花魁を務めるヒロイン千早の前に朔夜は無口な髪結いとして登場します。

彼の物語では身分違いの恋の切なさやしんどさがこれでもかという程描かれています。

このしんどさの程度は今までプレイしたノベルゲームの中でトップクラスでして、プレイ中は2人の関係が深まる過程にときめきつつもこの2人はどうなってしまうんだろうと苦しい気持ちでいっぱいでした。

そんな彼のルートでは大雨が降りしきる中クライマックスシーンを迎えます。

このシーンは雨が降っていることによって状況やキャラクターの心情の重さがより際立っているように感じました。

場面を盛り上げると共に、私たちプレイしている側を一緒にそのような気持ちにさせる効果的な役割を果たしていると言えるでしょう。

 

また、同作品内で桜華屋時雨のルートで雨のスチルがありますね。

この場面は朔夜の状況とは真逆で、雨を理由にしたどこか甘酸っぱいようなシチュエーションが描かれています。

 

越えざるは紅い花【ルジ】

4つ目は『越えざるは紅い花』よりルジのルートです。

敵国にさらわれたヒロインのナァラに対し、物腰おだやかそうな薬師のルジは度々力になります。

その彼のルートはまさしく雨が印象的な物語と言えるでしょう。

重要な場面ではほぼ雨が降っており、それが情景描写になっていてキャラクターの心情を表現しているのが凄く好きでした。

中でも雨のシーンのスチルで本音が溢れる場面が印象的で、「この雨と一緒に、君の中に溶け込んでしましたい」という台詞にはルジの思いが凝縮されているようでした。

また雨にまつわる美しい描写も多く、「思いは降り続ける雨のごとく溢れた」「この思いは、雨と共に消えてなくなる」「雨粒が甘露のよう」「雨が上がったらこの関係は終わり」「この思いは雨で隠れる」というように2人の関係性の切なさが表れています。

そんなルジは雨のたび思い出す男になるかもしれませんね。

 

ルジ以外にノール・セフのルートでも雨の中のスチルが出てくるのですが、どちらも分岐点となるシーンでの雨となっています。

 

月影の鎖ー錯乱パラノイアー【榛名望】

最後は『月影の鎖ー錯乱パラノイアー』より榛名望のルートです。

経済状況が悪化しつつある島で暮らすヒロイン冬浦めぐみは小料理屋を営んでいるのですが、榛名望はその常連客という立ち位置になっています。

そして彼も相当な雨の似合う男です。

彼のルートではキャラクターの心を写したかのように何度も雨が降ります。

派手で軽そうに見えて暗いものや臆病さを持つ彼だからこそ、雨を言い訳にした触れ合いが複雑な感情を表しているようで良かったです。

それに関連し、あるシーンでは台詞が「・・・・・・」のところでも小声で呟く音声が入っていたりもするのでぜひ注目して聞いてみてください。

また雨の中でのスチルではお互いが心の内を打ち明けるシーンとなっており情緒的な場面となっています。

個人的に雨に濡れて髪を下ろし眼鏡を外した榛名望は顔の良さがにじみ出ていて好きです。

 

まとめ

雨が印象的な乙女ゲーム5作品を紹介してきましたが気になる雨男はいましたか?

振り返ってみると雨は場面を盛り上げキャラクターの重く暗い心情を表現する情景描写であると共に、真相や本音など隠したいものに関連することが多いと感じました。

そしてそれを吐き出させるという役割も持っているのではないでしょうか。

雨に紛れるからこそ普段隠していた本音や心の内の思いも伝えやすくなるのかもしれませんね。

簡単には言えない心情が絡む為、総じて切ない展開のシナリオが並ぶ結果となりました。

プレイ済みの方も未プレイの方も是非雨の日にこれらの作品をプレイしてみてください。

(Visited 354 times, 1 visits today)

コメント

タイトルとURLをコピーしました