花言葉と振り返る「ちはやふる」シリーズも3記事目となります。
今回は物語も中盤に差し掛かる21巻~30巻を花と花言葉と共に振り返っていきたいと思います。
花言葉紹介
21巻
今回はいきなり花ではない表紙ですね笑
魚と原田先生。ちはやふるの中でもかなり迫力のある表紙になっているのではないでしょうか。
21巻は名人・クイーン戦予選の真っ最中。
太一は惜しくも運命戦の末敗退してしまいます。
西日本予選の新は、太一をかるたで見下していたことに気付いたことや腹痛による中座などで精神的にも肉体的にも絶不調。
そんな状態だったにも関わらず、自分から逃げず厳しい攻めを見せたことで見事逆転勝利を遂げます。
そうして東日本代表は名人位原田先生・クイーン位猪熊さん、西日本代表は名人位綿谷新・クイーン位逢坂恵夢に決定です。
その後原田先生の特訓の為、千早は周防名人・太一は対戦相手となる新の配列でかるたをすることになり、2人は学びを得ることとなります。
前回の吉野会大会から登場の猪熊さんは、母である自分とかるた選手としての自分に悩む場面もあります。
また今後出番が増える大石天狗堂の小石川くんや関西・明星会の結川さんもこの予選で初登場でしたね。
22巻
22巻の表紙は漢字で秋桜とも書く「コスモス」
花言葉は「乙女の真心」です。
真心を込めて祈りを捧げる千早の表紙となっています。
この巻は名人位・クイーン位挑戦者決定戦がじっくり描かれています。
原田先生と新の戦いでは、己のペースで熟練の攻めがるたを見せた原田先生が1勝目を勝ち取ります。
良い流れのまま2試合目に突入するかと思いきや原田先生はまさかの戦略的棄権。
その間にクイーン位への挑戦者は2連勝を収めた猪熊さんに決定します。
3試合目、新は千早の言葉から祖父の綿谷始名人を憑依させたような様子に。
札の配置もいつもとは異なり一時は原田先生も飲まれてしまいますが、膝の痛みや周防名人の来訪で最後の気迫を見せます。
そして勝敗は次の巻へ。
また、熱い戦いの裏で千早と周防名人も出会うこととなります。
23巻
23巻の表紙、筑波兄弟と菫ちゃんと一緒に描かれている花は「椿」ではないでしょうか。
花言葉は「誇り」
決勝戦を制し、名人へ挑戦する権利を得ることとなったのは原田先生でした。
かるた選手の誇りを懸けた戦いである名人・クイーン戦が始まるかと思いきや、なんと新が千早に告白します。
この告白から他のことが手につかなくなる千早ですが、そんな中太一と2人で周防名人の所属する東京大学かるた部の練習に参加することに。
千早は周防名人と初めて試合することとなりますが、試合をコントロールするようなかるたに翻弄されます。
心では負けずに戦い抜きますが、名人の「クイーンになれない」という言葉にショックを受ける千早。
涙を流す描写もありましたが、その後周防名人の弱点を見つけた様子です。
一方、太一は相手にミスをさせる名人のかるたに魅力を感じることとなります。
24巻
表紙は涙を浮かべる詩暢ちゃんと「チューリップ」の花と予想します。
チューリップの花言葉は「思いやり」
また、黄色いチューリップの花言葉は「高慢」です。
遂に名人戦・クイーン戦が始まります。
この決定戦ではニコニコ動画での中継配信など、時代に合った描写で大会が盛り上げられています。
1試合目はどちらも運命戦の末詩暢・原田先生の勝利。
しかし周防名人は勝ち星までコントロールしている様子。
次の試合が始まる直前、詩暢は自分が孤独であることを思い知り深みに嵌ります。
その結果2試合目は初の黒星となってしまいました。
試合後近江神宮に「みんなを迎えにいく」という願いを込めてお参りし、千早に襷を付けてもらった詩暢は調子を取り戻します。
一方名人戦は2試合目も原田先生の勝利、続く3試合目は周防名人の勝利です。
4試合目も始まり、原田先生は周防名人の目の弱点をも利用して執念の攻めがるたを見せます。
チューリップの花言葉は千早の詩暢に対する思いや、詩暢が迎えにいく札を選ぶ戦い方をしようとしてしまったことに関連付けることができるのではないでしょうか。
25巻
25巻の表紙は周防名人と「朝顔」の花です。
あんみつで見えづらくなっていますが、今回の物語に合わせて髭を剃った姿になっています。
花言葉は「愛情の絆」「結束」です。
今回は周防名人がかるたをする理由、兼子さんとのエピソードが回想で登場します。
お世話になった兼子さんの「ひとかどの人間になりなさい」という言葉を大切にしてきた周防名人。
彼と兼子さんとの間には家族としての愛情と確かな絆があるのではないでしょうか。
名人戦4試合目、両者に疲れが見え始める試合でしたが、最後の運命戦で原田先生がお手つきをしたことにより周防名人の勝利となります。
5試合目は髭を剃って髪を結び、敬意を見せて試合に臨んだ周防名人の勝利。
名人戦は周防名人の防衛となりました。
5連覇で引退宣言をしていた周防名人ですが、インタビューに新が乱入したことで1年延長することを決めます。
その後太一は関西に残り高松宮杯へ、他の瑞沢高校かるた部メンバーは東京の新春かるた大会に出場です。
そこではかるた部に今後嵐を起こすことになる田丸も初登場しています。
26巻
いよいよ来てしまいました波乱の26巻。
この巻については作者の末次先生がツイートしているものを見つけました。
この巻は太一のひたむきな思いが本当に切ないです。
高松宮杯に出場した太一は新と対戦し敗北を喫します。
それから調子が上がらない太一を元気付けるため、2月にはバレンタイン、4/2の太一の誕生日には太一杯の開催などイベントが続きます。
春になり部室で千早と2人きりになった太一は、小学生の時の卑怯な行動と共に遂に自分の気持ちを告白します。
しかし帰ってきた言葉は謝るもので、その後実力テストでも首位から陥落してしまう太一。
そしてかるた部を退部することとなります。
ラストの太一の言葉で、「かるた百枚全部真っ黒に見える」「石でできてるとでも思ってるのか」という台詞には本当に胸が痛くなります。
彼岸花の花言葉「想うはあなた一人」から帯のフレーズを取ったとのことですが、他の花言葉も26巻の太一の心情にぴったりで思わず涙が出てきそうです。
27巻
27巻の表紙は、複雑な表情を浮かべる千早と「アカツメクサ」の花ではないでしょうか。
その花言葉は「勤勉」
27巻はそれぞれの転機となる巻です。
太一が退部してしまったかるた部ですが、男女2人ずつの新入生を迎えることとなります。
A級の田丸兄妹の妹や天然パーマに感心のある波田くんなど個性的なメンバーです。
そんな中かるたに身の入らない千早は田丸にも負け続け、遂には部を休部することに。
そして深作先生からの言葉もあり勉強に没頭するのですが、勤勉に勉強と向き合っているようでどこか追いつめられているような様子です。
一方太一は入会した進学塾で周防名人と再び出会うこととなります。
その後太一が「かるたを好きじゃない」ということに気付かされるシーンは、彼がかるたで積み重ねた思い出の大切さとこれからへの決意を感じる印象的な場面になっています。
千早と太一を欠いたかるた部ですが、初めは上手くいかないものの徐々に新入生との距離を縮めていきます。
しかし田丸が孤立するような結果になり落ち込むかなちゃんにとうとう机くんが思いを告げる・・・!?
新は高校でかるた部を作り富士崎高校と練習試合をするなど、それぞれ今までとは異なる道を進みだします。
28巻
28巻は1年生も含めた新生瑞沢高校かるた部勢揃いとなっています。
描かれている花は「黄色いハイビスカス」
花言葉は「輝き」です。
強くなって太一を待つ、そんな思いを胸に高校選手権東京都予選へ向かった千早。
しかし、待ち受ける大会は以前とは異なる予選ルールと史上最多の出場校という現実でした。
千早抜きのメンバーで一次予選を迎える中、田丸の内面の根底にある物も明かされますが、肉まん君が彼女の実力を認める発言をしたことで調子を取り戻します。
千早と太一がいなくとも皆で勝ち切る経験をしたことで、受け継がれていく瑞沢高校かるた部が出来始めているようでした。
そんな部活動らしい青春の輝きを表現しているのが今回の表紙だと感じます。
決勝リーグ、初戦は坪口さん率いる朋鳴高校との対戦です。
早々に千早が一勝するものの、それが逆効果となるかのように瑞沢高校は敗北してしまいます。
敗北後暗いムードになっていた面々ですが、「太一が戻ってくるまでにクイーンになり、瑞沢高校もかるた強豪校にする」という千早の決意を聞いたことで皆の士気が高まることとなります。
29巻
29巻の表紙は「赤い薔薇」と北央メンバーです!
ヒョロ君率いる1年生を含めた部員と須藤さん・甘糟さんもいるのがポイントですね。
花言葉は「情熱」
今回は長年かるたを続けてきたヒョロ君の情熱が感じられる巻となっているのではないでしょうか。
高校選手権東京都予選、瑞沢高校は決勝リーグ2戦目で1勝します。
最終3戦目ですが、1年生のA級が3人いる上チーム力も強い北央学園に惜しくも負けてしまう結果となりました。
今年の北央の強さはヒョロ君がチームの皆に寄り添い気配りを重ねてきた結果だということも描かれていましたね。
自分も悔しいのにチームの勝ちに尽くす姿は立派に強豪北央の部長だと思います。
決勝リーグは北央以外が同じ勝ち数だった為将順上位の人の勝ち数で比較され、机くんの2勝のおかげで瑞沢高校の全国大会出場が決定しました。
また、大会の最中ヒョロ君や机くんなど、様々な人が太一の事を思い出していたことが印象的でした。
才能がなくてもそれと渡り合う覚悟を持ち、チームの柱だった太一の存在感が感じられます。
そんな太一は周防名人との練習を重ねており、チームを離れたことで初めてかるたを楽しむことが出来ているようです。
一方詩暢は着物を買うためにパン屋のバイトを始めるものの上手くいかず解雇となってしまいます。
そして祖母からかるたのプロになりなさいという言葉をもらうことになります。
30巻
今回の記事ラスト30巻は着物姿の千早・詩暢。
今回後ろに描かれているのは正月飾りのように見えます。
3度目の夏、近江神宮での高校選手権全国大会が始まります。
1年生にも経験を積ませつつ予選ブロックを抜けた瑞沢高校。
決勝トーナメントでは準決勝で富士崎高校と当たることになります。
実力が拮抗する対戦となる中、田丸や筑波くんも成長を見せます。
そんな中もう片方の準決勝では新率いる藤岡東と北央学園も対戦です。
熱い戦いの裏では、美しき鉄仮面桜沢先生のある一面や周防さん・詩暢・太一でテレビの撮影に臨む場面も見ることが出来ます。
まとめ
今回は21巻から30巻までをまとめました。
物語も中盤です。
千早たちが高校2年生の名人・クイーン戦予選から本戦までは原田先生の一番の見せ場でしたね。
それから太一の告白、かるた部退部、新入生の加入、高校選手権団体戦予選から全国大会と怒涛の展開が続きました。
太一のその後や千早たち3年生最後の高校選手権の行方も気になるところです。
次回31巻~40巻は物語の後半戦に差し掛かりますので引き続きよろしくお願いします。
〈参考サイト〉
コスモスの花言葉(赤、白、ピンク)誕生花や英語も | 花言葉-由来 (hananokotoba.com)
椿(ツバキ)の花言葉とは?色別・種類別にご紹介! | BOTANICA (botanica-media.jp)
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