こんにちは紫乃です。
今回は終ヴィル3周年記念グッズの新作絵柄の考察をしていきたいと思います。
ミリタリー×タロットということで読さんの美麗イラストが映える絵柄となっています。
※本編のネタバレありとなりますのでご了承ください。
終遠のヴィルシュ -boutique du 3ème anniversaire- (otomate.jp)
タロットの絵柄について
各キャラがタロットカードの絵札になっているということで、どの絵柄がモチーフになっているかとその意味についてまとめます。
が、まずはタロットカードについて簡単に説明しようと思います。
タロットカードは絵札が印象的な大アルカナ22枚とトランプの起源と言われる小アルカナ56枚で構成されています。
描き下ろしで各キャラが当てはめられているのが前者の大アルカナの絵柄です。
絵柄だけでなく0~21までの数字が対応しており、人間の魂の成長が順を追って描かれているとも言われています。
タロットと言えばこれらの絵柄が有名なのでそれぞれの名称を聞いたことがある方も多いかもしれません。
今回はタロットの数字が若い順に紹介していきます。
終ヴィル側の絵札の名前はフランス語になっているようですね。
シアン
まず最初のシアンは1:魔術師です。
意味は「創造」「自信」「才能」
神を名乗り才能と自信に満ち溢れるシアンに相応しいとしか言えないカードです。
魔術師のカードには小アルカナのスートであるワンド(杖)・ペンタクル(金貨)・ソード(剣)・カップ(杯)の4大元素が描かれています(トランプの♧♢♤♡のようなもの)。
この4アイテムまでも忠実に再現されていたのには驚きました。
杖⇒シアンの左手
金貨⇒見えづらいですが右手から落ちているものが2枚ほど
剣⇒杖の奥、シアンの背景に有
杯⇒腰付近に落下中のもの有
またタロットの魔術師の頭上に描かれている∞のマークも背景に描かれており徹底されています。
才能による無限の可能性を示しているのでしょうか。
マティス
数字が飛んでマティスは9:隠者です。
その意味は「精神性」「内観」「悟り」「思慮深い」「慎重」
隠者は自分の心の在りようを見つめているということで、自分は何者なのか、どのように生きていけば良いのか悩んだ彼らしいカードです。
左手に杖、右手に希望と言えるランタンを持っていることまで特徴が再現されています。
感情が読めない表情を浮かべている彼は珍しいなと思いましたが、そのおかげかタロットらしいミステリアスな雰囲気の絵柄になっていますね。
イヴ
イヴはマティスから連番で10:運命の輪です。
意味は「一時的な幸運」「変化」「運命」「出会い」
幼少期にセレスを火事から助け、再び出会ったことで彼の運命が変化したと言うことが出来るかもしれません。
リコリスの守護者として、運命という言葉が似合うイヴ。
イヴのシナリオはセレスと仲良くなったと思ったら急転直下で悪い出来事が立て続けに起こるので、そういった意味でも回転し続けてすぐ悪化に至ってしまう運命の輪に近しいものを感じました。
アドルフ
アドルフは12:吊るされた男です。
意味は「試練」「努力」「苦労が報われる」
アドルフだけ絵柄が逆向きだったので目を引きますよね。
吊るされた男はタロットの中でも有名なのですぐに分かったのですが、意味が比較的前向きなものだというのは調べてみて初めて知りました。
アドルフの人生は試練の連続なので様々な面で努力を重ねてきたことでしょう。
そんな彼の苦労が報われるという意味のカードだと知りなんだか心が温かくなりました。
アンクゥ
死の番人であるアンクゥは13:死神。
意味は「終焉」
強制的に物事が終了するといった意味合いがあります。
アンクゥは死神の象徴であるかのような大鎌を持った姿が描かれていますね。
死を司るという役割の部分だけでなく、本編で終焉エンドもありますし終遠のヴィルシュという作品自体に所縁のある意味が込められていたようです。
リュカ
最後のリュカは15:悪魔。
意味は「誘惑」「堕落」「裏切り」「破滅」「依存」です。
明らかに悪い意味合いのオンパレードなんですが、リュカのこれまでの人生を考えると当てはまってしまう部分もありますよね。
武の一門として生まれながらも、死刑執行人として多くの人々を殺害してきたことは悪魔の所業と言っても過言ではありません。
ナディアを人質にされ操られていたとはいえ、カプシーヌに依存してしまっていた彼の弱い一面がこのカードになっているのかもしれません。
リュカの得物であるハルバード、さらに悪魔の特徴として右手に炎、頭には角、そしてデビルスターと言われる逆五芒星も描かれています。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
タロットでも各キャラにぴったりな絵札がモチーフになっていましたね。
タロットカードは終ヴィルのダークな世界観にも合ったモチーフだったんじゃないかと思います。
絵札の大アルカナは人間の魂の成長を表しているのにこの記事の最後が悪魔で終わって大丈夫かという感じなんですが、最後の21のカードまでには良い意味に転じていきます。
タロットについては全然詳しくなかったのですが、調べたことをきっかけにそのストーリーや奥深さを知って興味が湧きました。
終ヴィルのおかげで様々な知識の幅も広がっているように思います。
さて今回は以上となります。
お読み頂きありがとうございました。
〈参考サイト〉
タロットカード大アルカナ22枚の意味と解釈のポイントを一覧で紹介 | タロットファン.jp (tarotfun.jp)
タロット占い|カードの【四大元素】の意味と解釈|タロットパレット (andyou.jp)
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