こんにちは紫乃です。
今回はオランピアソワレの続編である「オランピアソワレ Catharsis」に関して気になった点を考察としてまとめたいと思います。
ナタナエルの正体について

まずは続編の新キャラクターであるナタナエルについて。
作中で明かされていましたが彼の正体は日本三大怨霊とも言われる「崇徳天皇」です。
ほぼ物語で語られていた通りではあるのですが、調べた内容含め改めてまとめたいと思います。
作中の語録では以下の記述があります。
崇徳
平安時代後期に即位した75代天皇である崇徳天皇。
保元の乱で後白河天皇に敗れ、讃岐の国に流される。
死後、怨霊として恐れられた人物。
崇徳天皇は諱(実名)が顕仁の為、アキと呼ばれていた設定になっているのでしょう。
高貴な身の上だったとオランピアたちにも予想されていましたが、まさか天皇までとは思いませんでした。
しかし彼は波乱万丈で不遇な人生を送ることとなります。
父は鳥羽天皇とされていますが、実際はその祖父である白河法皇と母の密通で生まれた子であったことで忌み嫌われていたという説があります。
わずか3歳で即位し、その後保元の乱に敗れて讃岐の国(現在の香川県)に流され、京都には戻れなかったそうです。
そして讃岐での生活で仏教に傾倒していき、五部大乗経という仏教経典の写本作りに専念しました。
反省の証にこれらを朝廷に差し出すも、呪詛の疑いを持たれ拒否されてしまったようです。
朱砂√の終盤、様子がおかしくなったアキはこの辺りの生い立ちが元になっているのでしょうか。
崇徳天皇は拒否されたことに怒り、崩御するまで爪も髪も伸ばし続け夜叉のような姿になったとされています。
これには最終決戦のカグツチが乗っ取ったアキの姿が近しかったのではないでしょうか。
最期も一説では京からの刺客に暗殺されたとされており、刀に恐怖心を抱いていたのもここから来ているのでしょう。
一方歌の才能には恵まれていました。
百人一首にも選ばれた「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」はエピローグのような部分でも登場したはずです。
桃の役割
続いては続編で存在感のあった桃についてです。
古事記の中でイザナギがイザナミから逃げる際、黄泉比良坂で桃を投げつけ追っ手を退けたという内容があります。
カグツチにも邪を払う果実と言われていました。
これに関連してくるのが陰陽五行説です。
陰陽五行によると万物は木・火・土・金・水の5つの要素に分けることが出来ます(遙かなる時空の中でに出てくるやつです)。
桃は五果と言われこの中の金に属します。
金は方角に当てはめると裏鬼門(南西)であり、邪の入り口である鬼門の丑寅(北東)に対する位置にあります。
鬼門の属性には諸説あるようですが、桃の金の力がそれを抑えると信じられてきたようです。
物語ではだいふくが月黄泉から預かった桃をカグツチに渡したことで、彼の邪の部分が払われたということが表現されているのかもしれません。
余談ですが、桃太郎の話もこの陰陽五行説に深く結びついていることが分かり調べていて面白かったです。
桃と同じ金の方角に申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)があることや、鬼門が丑寅の方角であることから鬼は丑(うし)の角と寅(とら)柄のパンツになっているようでした。
カグツチがアキを乗っ取った姿にも角が生えていたので、似た理由があるように思います。
終わりに
時貞√でもかなり桃の存在感は大きかったですが、まさに桃が世界を救った続編でしたね。
陰陽五行説を知りちゃんと桃だったことにも理由があったんだと気づくことができました。
今回は以上となります。
以下の記事におまけで続編に出てきた花についてもまとめています。
良ければお読み頂けると嬉しいです。
〈参考サイト〉
古事記解説③黄泉の国とイザナミの悲劇|桃に秘められた鬼門封じの力 – 丸亀春日神社【公式】 | 丸亀春日神社【公式】


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