キューピット・パラサイト 洋画元ネタ考察

オトメイト

こんにちは紫乃です。

今回はキューピット・パラサイトに登場する洋画の元ネタを徹底考察したいと思います。

プレイ時から洋画っぽい要素が結構あるな~とは思っていたのですが、公式ビジュアルファンブック(以下公式VFB)を読んでイベントタイトルにも映画オマージュが使われているというディレクターさんのコメントを読みこの記事を書こうと決意しました。

調べ出すと思ったより数が多くて驚いたのですが、読み応えのある記事になったのではと感じています。

例のごとく本編・FDのネタバレありとなりますのでご了承ください。

洋画元ネタ考察

作中で出てきた洋画要素と、イベントタイトルの元ネタの洋画作品について考察していきます。

元ネタのありそうなイベントタイトルは主に本編で、見返すと映画タイトル風だけあってオシャレなワードチョイスのものばかりでした。

元となる作品は公開が2000年前後の映画が気持ち多かったかもしれません。

各攻略キャラごとに紹介するのですがなんとゼウスについてもネタがあります。こちらは最後に。

本編 共通ルート

まずは本編の共通ルートから!

ここでは洋画が元ネタではないかと考えられるイベントタイトルが1つ見つかりました。

イベントタイトル  洋画タイトル  公開年
NO.24* 
恋の骨折り損
『恋の骨折り損』2000年

共通ルートのラスト、リネットの努力空しくパラサイト5の相次ぐ退会、そして波乱の幕開けとなる・・・というイベントです。

映画はシェイクスピアの喜劇をミュージカル化した作品です。

 

ギル・ラヴクラフト 本編

ギルは本編・FD通してメカ担当ですね。

本編で印象的だったのは「バンブルピッグ」ではないでしょうか笑

作中の「トランス・カーズ」という車が変形するシリウッド映画をイメージしてギルが開発しました。

こちらの元ネタは映画『トランスフォーマー』シリーズに登場する『バンブルビー』だと思われます。

元ネタは黄色い車で、ハチのような音を出すことからマルハナバチという意味のバンブルビーと名付けられたそうです。

キュピパラではビーがピッグになり、ピンクの車体に豚の顔と尻尾が付いていました。

 

さらに公式VFBでもヒントがあったのですが、元ネタのバンブルビーのアニメ・日本語吹き替え声優が木村良平さんなんです!なんとギルと同じ。

映画を意識したキャスティングになっていたようですね。

またバンブルビーは人気キャラクターのようでして、メインで1本の映画にもなっています。

こちらの予告映像のナレーションが木村良平さんです。

トランスフォーマーシリーズの最新作が2024年9月20日に丁度公開されたばかりのようで、こちらではバンブルビーのコミカルなキャラクターを知ることができます。

 

ギルについてはトランスフォーマー以外にも洋画ネタがあります。

ギルが片思い中に書いた365通のラブレターは「君に捧げるラブレター」という書籍になり、BAD ENDでは映画化もされていると思います。

こちらは『きみに読む物語』という名作ラブストーリー映画のオマージュだと考えられます。

この作品は私も見たことがあるのですが、主人公がヒロインに365日毎日手紙を書いていたという展開があるんです。

しかしその手紙はヒロインには届かず、返信がないまま主人公は手紙を書き続けるという流れもギルと似ています。

 

そしてギルのイベントタイトルで洋画が元ネタだと推測されるものはこちらです。

イベントタイトル洋画タイトル公開年
NO.26* 
夢のはじまり
『PAN ネバーランド、夢のはじまり』2015年
NO.29* 
あと1メートルの恋
『あと1センチの恋』2014年
NO.39* 
カム・ホワット・メイ
『ムーラン・ルージュ』2001年
NO.44* 
A HEART FULL OF LOVE
『レ・ミゼラブル』2012年

NO.39・44はイベントタイトルと洋画タイトルが全く違うと思うのですが、この2つは劇中歌の曲名がイベントタイトルになっています。

カム・ホワット・メイは『Come What May』、意味は「何があろうと、君を愛してる」。

A HEART FULL OF LOVEは曲名そのままで、意味は「心に愛は溢れて」。

どちらも詩的で素敵な意味を持つ曲名でギルっぽいです。

シーンの内容もタイトルに合っていましたので見返してみるのも楽しいと思います。

 

ギル・ラヴクラフト FD

FDでも「プラチナマン」ならぬ「ラヴクラフトマン」というトンデモ発明をしてしまうギル。

こちらの元ネタはマーベル作品の『アイアンマン』でしょうね。

鉄から白金への上位互換です。

ラヴクラフトマンはチェック柄やハートなど所々ギル仕様になっています。

 

シェルビー・スネイル 

シェルビーは有名なスパイ映画『007』シリーズモチーフの部分があると考えています。

本編で夕日を背にライスカート海岸で銃を構えたスチルがあると思うのですが、これなんかまさに007感があります。

さらにFDではカジノにてイーライとポーカー勝負をするシーンがあると思うのですが、『007 カジノ・ロワイヤル』という作品も意識されているのではないでしょうか。

007主人公のジェームズ・ボンドも映画内にて実際にポーカーで敵と戦います。

ボンドはストレートフラッシュで勝利を収めますが、シェルビーはロイヤルストレートフラッシュです!さすがSS。

 

また洋画が元ネタだと考えられるイベントタイトルはこちらです。

イベントタイトル  洋画タイトル  公開年
NO.48* 
この世は舞台、人はみな役者
『お気に召すまま』2006年

『お気に召すまま』はシェイクスピアの喜劇が原作で、イベントタイトルはその中の名セリフです。

シェルビーが愛妻家社長を演じていたことから連想されたんでしょうね。

ライバル企業のロミジュリ・ウエディングもシェイクスピア繋がりになっています。

 

ラウル・アコニット 本編

ムービースター枠のラウルは洋画要素盛り沢山でした。

ラウルは「インディー・ジョナーズ」という映画に出演していたそうですが、アドベンチャー系の洋画といえば『インディ・ジョーンズ』シリーズですよね。

ギリシャの遺跡の内部にラウルとリネットが閉じ込められてしまうシーンではディズニーシーのインディ・ジョーンズのアトラクションを思い出しました。

「クリステル・スカル」は『クリスタル・スカル』だし、失われた秘宝に車にまさにインディ・ジョーンズ。

他にもラウルルートといえば、アレキサンダー大王の生涯を描いた『アレキサンダー』という映画もあったりします。

 

そしてイベントタイトルについてはこちら。

イベントタイトル洋画タイトル公開年
NO.67* 
プライベート・レッスン
『プライベート・レッスン』1981年
NO.80* 
ラウル・アコニットと最後の聖戦
『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』1989年
 

ラウル・アコニット FD

FDではラウルの怪作映画「名犬パトラッシーの犬」が出てきますが、こちらは『名犬ラッシー』『フランダースの犬』のパトラッシュを混ぜたネーミングですね。

アニメや絵本で見たことがある方もいると思いますが、どちらも実写映画化されています。

またシナリオ後半、トム・クルーズに負けず劣らずのアクションを繰り広げたラウルですが、『ミッション:インポッシブル』がイメージされているのではないかと考えています。

イベントタイトルにもなっていますしね。

007が老舗で渋めの大人の魅力イメージなのに対し、同じスパイものでもまた違った魅力を持つ『ミッション:インポッシブル』シリーズ。

ラウルのバイクアクションやヘリコプターのスリリングなノースタントアクションは元ネタの映画でも披露されます。

ロビンが所属するCIAなんかも出てきますね。

主演のトム・クルーズはこの作品でプロデュースも兼任しており、ラウルが監督と俳優を兼業する展開もここから着想を得たのかもしれません。

トム・クルーズの吹き替えは森川智之さんなので、森川さん目当てで見てみるのもアリかも?

ちなみに水上バイクのシーンでラウルが出演したと話していた映画「コードネームA.N.G.E.L.」の元ネタは『コードネーム U.N.C.L.E.』でこちらもスパイ映画です。

 

螢彩院・F・琉輝 

一旦洋画からは離れますが、螢彩院くんにも元となった人物がいるようです。

世界的に有名な日本のファッションブランドといえば『HANAE MORI』、そのデザイナーである『森英恵』さんが螢彩院くんのお祖母様である螢彩院典江の元になっているのではと考えています。

森英恵さんの息子である森顕さんと結婚したのがアメリカ人モデルであった森パメラさん。

螢彩院くんのご両親はお父さんがアメリカ人モデル、お母さんが典江さんの娘で特徴が逆になっていますが明らかに似ています。

そして顕さんとパメラさんの息子であり、森英恵さんの孫である『森勉』さんが螢彩院くんの元となった人物ではないでしょうか。

勉さんはRISD(ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン)というアメリカ最高の美術大学に入学しグラフィック・デザインを専攻。

そして2つのファッション・ブランド「Ben Mori」と「White Raven」を展開した経歴を持っています。

アメリカでデザインを学び自身の名前を冠したブランドを持っていること、さらに「White Raven」は白いカラスと言う意味なのですが、螢彩院くんのミドルネームF=Finn=白=White(公式VFBより)にも繋がります。

 

さてここで洋画の話に戻り、螢彩院くんのイベントタイトルの元ネタはこちらです。

イベントタイトル洋画タイトル公開年
NO.90* 
グッド・ビジネス・パートナー
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』1998年
NO.96* 
天使のくれたダブル・デート
『天使のくれた時間』2001年
NO.100* 
Love Actually
『ラブ・アクチュアリー』2004年

他には螢彩院くんの声優:榎木淳弥さんがスパイダーマンの日本語吹き替えを担当しているので何かあるかな~と思ったのですがこちらは見つかりませんでした。

 

アラン・メルヴィル 

アランは洋画元ネタのイベントタイトルが一番多く最多賞受賞です。

アランらしく天使と悪魔に関連する物がいくつかあります。

イベントタイトル洋画タイトル公開年
NO.108* 
天使と悪魔の遭遇
『未知との遭遇』1978年
NO.110* 
恋に落ちたキューピット
『恋に落ちたシェイクスピア』1999年
NO.111* 
恋人時代の1ページ
『幸せの1ページ』2008年
NO.113* 
悪魔のくちづけ
『悪魔のくちづけ』1997年
NO.116*
Catch Me If You Can
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』2003年
NO.117*
悪魔のくれた時間
『天使のくれた時間』2001年
NO.119*
失われた時を求めて
『見出された時 「失われた時を求めて」より』2001年
NO.120*
ロサンヨークでつかまえて
『ライ麦畑でつかまえて』(小説)
NO.126*
Never let me go
『私を離さないで』2010年
NO.127*
堕天使たちにラブソングを
『天使にラブソングを』1993年

NO.120だけ小説ですが有名な作品で、タイトルは違いますがこの小説をモチーフにした映画もあります。

FDのSweet Darling. ENDイベントタイトル「沈丁花の茂みで捕まえて」も同じ元ネタではないかと思います。

 

ピーター・フラージュ 

ピーターのイベントタイトル元ネタについてはこちらです。

イベントタイトル洋画タイトル公開年
NO.128* 
すべての始まり
『すべての終わり』2018年
NO.129* 
Paranormal Activity
『Paranormal Activity』2010年
NO.131* 
メルヴィル教授と秘密のカップケーキ事件
『ハリーポッターと秘密の部屋』2002年
NO.138* 
神様の恋の測り方
『大人の恋の測り方』2016年
NO.142*
パラサイト5・アッセンブル
『アベンジャーズ/エンドゲーム』2019年

アベンジャーズはマーベル作品のヒーローたちが集結して戦うシリーズで、NO.142の『アベンジャーズ/エンドゲーム』はマーベルシリーズの集大成です。

その中のアベンジャーズが全員集合した場面で、『アベンジャーズ、アッセンブル』という名セリフがあるそうです。

これだけでも熱い展開が想像できます。

キュピパラの「パラサイト5・アッセンブル」もゼウスを封印する為パラサイト5が集合しているシーンです。

ちなみにギルFDの元ネタであるアイアンマンやスパイダーマン、他乙女ゲームですがバスタフェのスケアクロウが好きなキャプテンアメリカ(確か)もアベンジャーズの一員です。

 

メレニス・レヴィン 

メレニスのイベントタイトルはこの通りです。

イベントタイトル洋画タイトル公開年
06.
未知との遭遇
『未知との遭遇』1978年
16. 
スター・ポポピィ・ウォーズ
『スター・ウォーズ』1977年

元ネタの洋画からしてもメレニスは宇宙・不思議枠でしたね。

カラチヌ星やポポピィは完全創作だと思うのですが、スターウォーズと繋がりがある部分があったりするのでしょうか。

スター・ウォーズに詳しい方がいたら教えてください。

 

ゼウス 

最後はゼウス。

彼はFDで黒スーツの新衣装があったと思うのですが、こちらも洋画のオマージュのようでしたので公式VFBのディレクターさんのヒントを元に調査しました。

その結果ピーターの部分でも触れた『アベンジャーズ』に登場するヴィラン『ロキ』が黒スーツで登場するシーンがあるみたいなんです。

アベンジャーズヒーロー側のマイティ・ソーの義弟という立ち位置の為、『マイティ・ソー バトルロワイヤル』という作品にも登場するのですが、黒スーツシーンがあるのはこっちかも・・・?

実際映画を見てみないと確信は持てなかったのですが、ロキの黒スーツでファンの方が沸いていたのは分かりました。確かにめちゃくちゃかっこいい。

ゼウスだけでなくスイートBOXのパケもこのイメージなのでは?と感じたのでこの記事のサムネにしました笑

終わりに

いかがでしたでしょうか。

洋画に詳しいわけではなかったのですが、今回で知識が広がった気がします。

ディレクターさんはかなり洋画がお好きなんだろうなぁと感じました。

公式VFBのコメントも面白かったです。

キュピパラは好きな作品なので今回記事をかけて楽しかったですね。

ハチャメチャな展開に見えてかなり洋画要素も織り込まれており、作り込みを感じられたのも興味深かったです。

かなり長い記事となったのですが最後までお読み頂きありがとうございました。

〈参考サイト〉
人類とトランスフォーマーの壮大な歴史! 「トランスフォーマー」シリーズをプレイバック (2/2) – SCREEN ONLINE(スクリーンオンライン)
『バンブルビー』日本語吹替版のバンブルビー役に木村良平が決定! | アニメイトタイムズ (animatetimes.com)
“バンブルビー”木村良平、ついにマシンガントーク「1回やった劇場版も早々に喉を取られて…」 収録で汗だくに | ORICON NEWS
BEN MORI – Profile

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